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2016年5月31日 (火)

アドラー心理学(人生の意味の心理学より)2

さて、今回は真面目に書きますよ。

堅苦しい文章になっていると思いますが

お付合い頂ければ幸いです。

 

アドラー心理学の特徴は、自分が「意味づけ」した世界に

生きていると考えるところです。

過去の経験は決定因ではない。

 

例えば、好きな異性がいるとします。

好きになった理由(原因)を探します。

ところが、ある日、恋心が冷めてしまったとします。

今迄、好きだった人が急に優柔不断、支配的に見えてきます。

嫌いになった途端、相手の長所が短所に思えてくる。

つまり好きになった理由(原因)は後付けにすぎない。

ある人との関係を止めたいと思うことで欠点を見つけることが

目的で、好きになるのも関係を始めたいという目的があった。

「経験の中から目的に敵うものを見つけ出す」

関係を止めるのも始めるのも、自分の決心を後押ししたり、

正当化したりする為に探さなければならなかったのだと。

 

 

アドラーは、「意味づけ」という言葉を『ライフスタイル』

呼びました。

自分の事を自分がどう見ているか(自己概念)

他者を含む世界の現状をどう思っているのか(世界像)

自分および世界についてどんな理想を抱いているのか(自己理想)

この3つをひっくるめた信念体系がライフスタイルです。

 

アドラーは『人生の意味の心理学』の中で、5歳の終わりまでに

自分のライフスタイルを採用すると言っていますが、岸見先生は、

10歳前後だと考えていらっしゃるようです。

ライフスタイルは、生まれつきのものではなく、自分で決めるもの。

さまざまなライフスタイルを試してみて、ようやく自分なりに

『これでいこう』と決心するのが10歳頃だと、岸見先生は

お考えのようです。

確かに、私は10才で決めました。そして、40代で変えました。

 

ライフスタイルは、自分で選び取ったものなので、もし変えようと

思えば、その後の人生の中で変えることができます。

しかし、人生の途中で違うライフスタイルを選び直すのは、

簡単ではありません。このパターンが一度作られてしまうと、

それを変えるのは容易ではありません。

違うライフスタイルで問題を解決しようとすると、たちまち未知の

世界に放り込まれることになります。

一度身に着けたライフスタイルは、いわばメガネやコンタクト

のようなもので、常にそれを通して世界を見ている為、

使っていることすら忘れてしまいますし、他人の目には見えても、

自分には見えません。

だから、自分がどんなメガネやコンタクトを使ってこの世界を

見て来たのかを意識化することが、ライフスタイルを変える為には

必要なのです。

 

 

では、ライフスタイルを決定する際の影響因と考えられるもの

には、どのようなものがあるのか。

まずは、『遺伝』です。

アドラーは、遺伝の影響を重視しません。親子が似るのは

一緒に暮らし模倣するようになるから。

アドラーは『大切なのは何が与えられているかではなく、

与えられているものをどう使うかだ。』と言っていますが、

「何が与えられているか」ばかりに注目し、自分の能力に限界が

あると考える人は多いようです。その際、遺伝が引き合いに出され

るのですが、アドラーは、教育における一番の問題は、

初めから自分に限界があると考え、課題に取り組まないことだと

考えています。

 

 

次に『環境』です。

親、兄弟などの対人関係を指します。

兄弟関係は、ライフスタイルの形成に影響を及ぼします。

ただし、あくまでも「傾向」であって、生まれた順番で必ずしも

ライフスタイルがこうなるという訳ではありません。

次に環境要因である「親子関係」は、家族におけるライフスタイル

として影響因が2つあります。

まず「家族価値」です。

学歴を重要と考えるのか、勉強などせずともたくましく生きて

いけばいいと考えるのか。それぞれの家族が持っている固有の

価値観です。あまり強い家族価値は、子供のライフスタイルの

選択に大きな影響を及ぼすことになります。

次に「家族の雰囲気」です。

家庭内で何かを決める時の主導権を握っているのは、父親か、母親か、

それとも親も子も対等と考え話し合いで決めるのか。

子供は、こうしたことを意識せず身に着けてしまうので、

自分が生まれた育った家庭とは雰囲気が大きくちがう家庭で

育った相手と結婚した場合、問題になることがあります。

さらに、「文化」も影響因になります。

育った国や地域の文化、行動スタイルや考え方には

大きな違いがあります。

 

さまざまな影響因のもとで、自分のライフスタイルを決定しています。

決定因ではありませんが、影響因だといってもかなり強力です。

対人関係は、悩みの源泉ですが生きる喜びや幸せは、対人関係の

中に入って行かなければ得られません。結果がどうであれ、

対人関係に入って行く「勇気」を持つことです。

他者や状況に責任転嫁するのは簡単です。

しかし、アドラーはすべて自分で選択した事だと強調しています。

ライフスタイルを変えるコツは、変えないでおこうとする決心を

取り下げること。

変えようと決心すれば変えられるのです。決心したら無意識に

身に着けてしまったライフスタイルを意識化してみる。

そして、どんなライフスタイルに変えていけばいいのか知る。

その上で、違うライフスタイルを選べばいいのです。

ただ、変えればいいだけでは変わりません。

そこにも、変える勇気が必要になりますね。

 

 

今迄、自分が信じて歩んで来た道が、実は自分を苦しめている

原因だったと気付いた時のショックは大きいです。

しかし、そこで落ち込んで投げやりな気持ちになるか、

修正して歩み直すかですね。

ほどけた靴ひもをそのままにして歩くか、結び直して

歩くかだと思います。

 

変える勇気は、そう簡単に出て来るわけではないでしょうね。

変えなければと思うということは、よっぽどのことだと思います。

冒頭に書いた、恋愛の例えでも、そんなことを意識して

いる人はいないと思います。

しかし、理論的に考えると納得できますよね?

 

話しが反れるかもしれませんが、恋愛3年説ってありますよね。

好いた惚れたとやっているうちは楽しいものですよね。

この状態は、脳内ホルモンのせいだそうです。

1年もすると、このホルモンは殆んど分泌されなくなるそうで、

まだ、浮ついた気持ちがあるものの、どこか違う気がして来るとか。

それは、冷静さを得た状態だからだそうで、相手を冷静に見る

ことができるからだそうです。

そうなると離れる為に嫌いの理由(原因)を探すのでしょうね。

しかし、この3~4年を乗越えると本物の恋愛になり

共同体意識が強くなり、結婚に結び付くそうです。

 

人は、いつも意識して考えて行動している訳ではない。

無意識に自然と色々なことをしていると思います。

順調に事が進んでいる時は、それで良いのかもしれません。

だけど、挫折したり失敗した時に『何でこんな事に』と

考えると思います。

その時に、アドラーの理論を知っていれば苦しむことも、

迷うことも少しは防げるのではと思います。

 

アドラー心理学に関する動画を探していて見つけました。

武田鉄矢さんのラジオ番組なのですが、

武田さんがアドラー心理学についてお話ししています。

博識な方なので、フロイト、ユングなどと合わせて

武田さんなりの解説をしています。

面白いなと思ったので、貼り付けますね。


アドラー心理学入門パート1~武田鉄矢今朝の三枚おろし



アドラー心理学入門パート2~武田鉄矢今朝の三枚おろし


(人生の意味の心理学 参照)




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心と体」カテゴリの記事

コメント

自分が信じて歩んで来た道が、実は自分を苦しめている

なんだかドキッとします。

ほどけた靴紐のたとえ、
分かりやすかったです。

武田鉄矢さん、博識なんですね。

ホシノ さん

いつもコメントありがとうございます。

>自分が信じて歩んで来た道が、実は自分を苦しめて

これは、私の経験談です。
今後、記事に書きますが『偽りの自分』を
本物だと勘違いして歩んでいました。
それを認める『勇気』は、怖いですが
ありのままの『本当の自分』に気付くと
力が抜けて楽になります。

ほどけた靴ひもの例えは、江原啓之さんの本に
書かれていました。
私も、ブログでよく使わせて頂いています

武田鉄矢さんのお話は、とても勉強になりますね

う~~ん、なかなか深くて難しいです。
武田鉄矢さんがアドラー心理学の
解説をしていたなんて知りませんでした。

エルザさんの記事はいつも考えさせる内容で
自分自身を振り返るよい機会になります。

 ぼろ さん

いつもコメントありがとうございます。

確かに深くて難しいかもしれませんね。
頭で理解する理論ではないので。
考え過ぎる事は無いのですよ。
ただ、自分に正直に歩めばいいのです。
変に気取ったり、自分を作ることはないのです。
ありのまま。

『嫌われる勇気』なのです。
嫌われても、それが本当の自分なら仕方ないこと。
Going my wayなのですよ。
とはいえ、やはり難しいですよね~

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