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2020年3月 4日 (水)

怒りのメカニズム

 

先日、ラジオを聞いていてハッ!としました。脳科学者の中野信子さんの『脳が怒りを生み出すメカニズム』についてのお話でした。これを聞いた時、シェアしなければと思いました。

 

 

激しい怒りを感じるとき、ヒトの脳にはなにが起こっているのか。それをひも解くとき、私はまず、ヒト以外の動物のことを思い浮かべてみてくださいと話します。動物が激しい怒りを感じるとき。それは、すなわち「攻撃」するときです。攻撃するには、筋肉に効率よく血液を運び、体を活性化しなくてはいけません。そのとき脳では、別名「闘うホルモン」とも呼ばれるノルアドレナリンが分泌されます。神経を興奮させ、血圧や心拍数を上げるノルアドレナリンの働きによって、動物は相手を攻撃する準備をする。この「怒りのメカニズム」が、人間にもそのまま受け継がれているのです。ノルアドレナリンによる興奮状態とともに、激しい不快感や恐怖を感じる。それが、脳の反応が生み出す「怒っている」という状態です。

 

 

私も怒りの裏には、恐怖があると聞いたことがあります。起こったことに対し対応不能になると人はその場を何とかしようと興奮状態になり、自分では抱えきれなくなり恐怖(パニック)になると。現代は、ストレス社会で自分に余裕のない人が多いです。そんなことも関係しているのか、ちょっとしたことで怒り出す人が多い気がします。怒っている人って何を言いたいのか分からないことがありますよね。理不尽なこと、被害妄想を平気で言ってくる。あれは、自分自身が混乱しているのですよね。怒って自分に良いことなんてあるんでしょうか?自分で不愉快な思いを作り出す意味があるのでしょうか?そんな人は愚かだと私は思うのですがね。まあ、そういう人は器が小さいのかな。それとも幼少期に問題があるのかも。幼少期の親の愛も関係していると聞いたことがあります。これに関しても中野先生は、お話しています。 

 

 

前頭前皮質は、もともと完全な形では生まれてきません。発達度合には、ちょっと言いにくいことではありますが、経済状況と親子関係が関わってくるという調査結果があります。経済的に極めて恵まれない、親の愛情を満足に受けていない、孤立して育った......こうした場合、前頭前皮質が未発達になる場合があることが報告されています。子ども時代に特定の養育者と、安定的な関係を築くことができた人は、大人になってからも安定的な人間関係を築きやすい、という説です。子どものころの「愛着(情緒的な結びつき)」の形成が、大人になってからの性格に大きな影響を与えるんですね。この「愛着」を形成するために重要なのが、オキシトシンというホルモンです。愛情や信頼感を形成するので、「愛情ホルモン」、「幸せホルモン」などと呼ばれたりします。オキシトシンには前頭前皮質が育つように働きかける役目があるので、愛着がうまく形成できず、オキシトシンが不足すると、前頭前皮質は未発達のままになってしまう。その結果、行動のブレーキがきかない、キレやすい人になる可能性が高まるというわけです。

 

 

児童心理学の本にも3歳までは、親とのスキンシップが大事だと書かれています。特に母親のぬくもり、柔らかい人肌に包まれる感覚は、安心感を与えます。この安心感は成人しても残り、その人を支えることになる。私が子供時代と違うのは、お母さんが仕事をしていると云うこと。専業主婦ではない。学校から帰ってお母さんの「お帰り」の言葉は、温かかった。今の子はそれがない。よちよち歩きの頃から保育所に預けられている。せめて3歳までは一緒にいてあげて欲しいですね。
私事ですが、大人になるにつれ父が嫌いになりました。父のやっていることが許せなかった。一緒にいることも拒否反応を起こし離れた時期があります。でも、カウンセリングで父のぬくもりを思い出し許しました。私は、父親っ子だったので、幼き頃いつも父の膝の上に座っていました。父は、いつも優しく包んでくれました。それを肌で思い出した時、愛がよみがえりました。

 

 

では、そういう環境になかった人はどうしたらいいのか?絶望することはありませんよ。中野先生は次のようにお話しています。

 

 

大人になってから脳を育てるのは難しくはありますが、不可能ではありません。オキシトシンを増やす方法はいくつかあって、よく知られているのは皮膚への刺激です。人とのふれあいが大切なのは当然ですが、マッサージを受けるだけでも効果的。もうひとつは、誰かの目を見る、見つめあうこと。ファーストネームやあだ名で呼び合うことも効果的です。ふれあいという点では、ペットを抱きしめたり、フワフワしたぬいぐるみをさわるだけでもオキシトシンは増えます。オキシトシンを分泌するには、触感がとても重要。このように見ていくと、ペットを飼うことはオキシトシンを増やす近道、と言えるかもしれませんね。

 

 

以上、、https://www.mashingup.jp/2017/10/065099nobuko_nakano01.html よりアップさせて頂きました。

 

 

私は、子供への指導をしたことが幸いしたのだと思っています。スイミングスクールで何百人もの子の指導をした。幼児から小学生まで、400人はいたと思います。その仕事を14年続けました。トータルすると…約5600人。同じレベルになってコミュニケーションを取ることもありました。それが心のマッサージのように癒してくれました。子供たちのことは全て下の名前で呼びます。幼児には「まみちゃん」「しょうくん」小学生には「真美」「翔」と呼び捨てです。大人としての振舞い方も教えられた気がします。

 

 

私は、怒りの裏に恐怖と不安があると知ってから、怒りを感じることは減りました。そりゃ、ムッとする時はありますが激怒につながることはありません。最近の私の怒りは、妹に対してですかね。両親の世話を私に任せっきりで、私のSOSに応えてくれなかった。でも、それは、このままでは私が潰れてしまうとの恐怖と不安からだと思います。その恐怖と不安が大きければ大きいほど大きな怒りに変わるのだと思います。自分にその器はないと不安に思ってしまう。全ては自分の中から出て来たことだと思います。誰かに何かされたとしても、受け止め方で怒り(不安)にもなるだろうし、気にもならないものですよ。怒りは、恐怖でもありますが、不安の表れでもあるのです。真面目な人や素直な人は、相手の怒りを正面から受け止めてしまう。これは、痛いです。だから、交わす術を身につけた方が良いのですよ。受け止め方を変えた方が良い。その他の手法に関しては、このブログのつぶやき、心と体、スピリチュアルに記載されているので良かったら参考にしてください。
不安障害や心(脳)の病がある場合もあるでしょう。でも、幼少期の親との関係は、大事です。子育て期の方は、お子さんとスキンシップを取ってくださいね。介護もまたスキンシップなのかもしれませんね。不思議と不仲の親の介護をすることになるようです。神様は、ちゃんと考えているのだな~と思います。
今回は、脳科学と私の知っている心理学の面から書かせていただきましたが、誰かの参考になれば幸いです。
長文になりましたが、最後まで読んで頂きありがとうございました。

 

 

 

 

 

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コメント

他の人の場合はわかりませんけど、怒りのリミッター振りきったときにブルッブル体か震えるんですよ。

あれはひとつの恐怖を感じている状態だったんですね。

これ以上いったら何をしでかすかわからないと、自分で自分が恐かったんですけど。

無関心でいることも怒りを感じないひとつの方法なんですが、それだと人世詰まんないですしねぇ…。

まだまだ修業が足りませんな…。(;>_<;)


🌸たこ拳ぢさん

たこ拳さん、いつもコメントありがとう(^^)/
たこ拳さんのように受け止めてくれると助かります。
たこ拳さんは、素直です。人の話を聞ける人です。
それは、素敵なことだと思いますよ。
私のブログは一般論で個人に宛てたものではありません。
それを被害妄想で逆上して暴言を書く人もいます。
そういうお方こそ、修行が足りないのだと思いますけどね。
たこ拳さんは、大丈夫だよ(*^^)v

エルザさんこんばんは。
怒り・・・時々ありますが、年取ると怒りもめんどくさくなっかもしれんですね。
昔は、かっとなって殴り合いもしたことありますけど、あれは縄張り争いの
本能ですね。(^^♪
自分の領域を犯す意見だとか、立場の違いだとか。
今は怒りもあきらめに変わってきます。先が見えると縄張りは身の回りだけで・・
まず相方には絶対編泊しません。(*´з`)服従です。
(´・ω・`)明日・・・にいこごたるばってん。
(*‘∀‘)えーよ!
(*´з`)かいもんに行くよ!
(*'▽')えーよ!
えーよ!一番!
ばってん、たまには( ゚Д゚)えっ!そうゆう時は聞こえんふりです。(^^♪
大ぶんりこうになりました。

🌸mitakeyaさん

昔の日本男児は、『俺に着いて来い!』ってタイプでしたよね。
でも、今は違います。昔のタイプは、嫌われます。
女性の社会進出もあり、男女平等です。
妹の時も姪の時も相手の男性が親に結婚の申し入れに来た時
「娘さんをください」ではなく「2人で協力して行くので見守ってください」でした。
世の中変わったな~と思いました。
我が家の父も肥後もっこすですから、そりゃ傍若無人でしたよ。
でも、今は大人しいもので、私に叱られるのが怖いそうです。(^-^;
相手あっての自分ですよね。なかようせんとね(*^^)v

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