エルザの水泳教室~飛び込み
先日、スポーツ庁から、学校プールでの指導にて飛び込みを
禁止する要請が出されました。
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170502-OYT1T50027.html
スイミングスクールにて、飛び込みの指導をする時、
最も注意するのは、やはりプール底への激突です。
飛び込みと聞いて、普通は、プールサイドから水中下へ
入り込むとのイメージがあると思います。
飛び込みの練習をさせる際、初心者の子供たちに言葉として
伝えるのは、水の上を滑るように行きなさいです。
もぐるとのイメージを消してもらいます。
飛び込みの際も手を添えて、潜り込まないように
水面を滑るように引っ張ります。
指導は、3段階に分けておこないます。
まず、プール内にフロアー(台)を水面まで重ねます。
そして、クラウチング・スタートの要領で飛び込みスタイルを
作らせます。頭をしっかり中に入れ、両腕は耳の後ろに。
そして、フロアーの端に足の指を引っ掛けさせ、蹴らせます。
この時、指導員は、子供の手を支えます。それは、手が下を向いて
しまうと、下に潜ってしまうのを防ぐ為です。
そして、水面を滑るように引っ張り、流してやります。
第二段階は、プールサイドからクラウチングスタイルで
第一段階と同じように補助しながら、入水させます。
そして、第三段階で、立ってスタートをさせます。
この時、指導員が注意するのは、足の指がプールサイドに
引っ掛けられているか。手は下を向いていないかです。
私は、指導の際、プール底に激突しないよう、水中で
自分の脚を伸ばし、危険だと思う時に蹴り上げていました。
ちょっと乱暴ですがね。
飛び込みの指導は、怖いです。
選手育成の子でも、油断するとプール底に激突します。
学校のプールや一般のスイミングスクールのプールの
水深は、120~130位だと思います。飛び込みをさせるには
浅いです。
水泳の指導員でさえ苦労する項目です。
それを、学校で先生が指導するのは、無茶です。
最近は、学校に水泳指導員をスイミングスクールから
呼び寄せ水泳の授業をする学校もあります。
個人的には、学校の授業で飛び込みを教える必要はないと
思っています。
泳法すら、まともに教えられないのに飛び込みといった
技術的なことまで教えられるのでしょうか。
これから、夏の短期教室も始まります。
スイミングスクールの先生にとって頭の痛い時期です。
学校の授業でクロールを合格しているからと言う子の
泳ぎを見ると、おぼれているのではと思うような泳ぎ。
その子には、傷つけないように言葉を選び矯正します。
まあ、学校である程度のことを雑ではあるけど教わって
いれば、それは教育を受けた事にはなるのでしょね。
でも、学校の先生にお願いしたいです。
安全確認は、しっかりして欲しいです。
それは、子供の為でもあり、自分の為でもあるんです。
水泳の指導は、命を預かることなんです。
生半可な気持ちで考えないで欲しい。
指導要項もあるのでしょう。
スポーツ庁も素人に飛び込みの指導は、難しいとの判断で
禁止にしたのでしょうが、研修をするなり方法はあると
思います。
体育の授業でケガ人を出してしまってはいけません。
細心の注意をしながら、指導して頂きたいものです。
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