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マー姉と話していると、弟 龍太郎の幼馴染みの大和君と
想太君が来た。何やら、3人で怪しい会話をしている。
『大和君、夏休みだからって髪染めちゃ駄目だよ。』
『うるせえ。お前こそ子供の日のシャツなんか着るな。』
『大和のシャツ、美味しそうだな。』
『龍、俺を食いたいか?』
『お前は、食いたくない。俺にその趣味は無い。キモい。エロ男爵。』
『ねえ、龍ちゃん、このタマゴ、何のタマゴかな?』
『ニワトリじゃねえの?』
『違うな。バニーちゃんが出て来るな。』
『大和君、ウサギのこと?』
『想太、お前さ…常識だぜ。』
『想太君、バニーガールって、ウサギの耳のヘアバンドを付けて、肩やお腹を出したタイトな服を着てパーティの接客をしたり、カジノでディーラーをやったりする女性のことなのよ。』
『そうなんだ。マー姉、何でも知ってるね。』
『うちの親父、この前、バニーちゃんをお持ち帰りしたって、お袋と喧嘩してた。』
『大和の親父の頭んの中は、どうなってんだ?エロ親父。』
『こんな小さなタマゴに、そんなの入ってる訳ないよ。』
『いや、想太。世の中にはな、妖精と云って小さな女の子がいるんだ。そんなのが出て来てみ。俺は、毎日ポケットに入れて遊ぶな。』
『妖精は、女の子とは限らないらしいぞ。ジャージ姿のおじさんの妖精もいるって、マー姉が言ってた。』
『おい、龍、夢を壊さないでくれよ…』
『ねえねえ、何か動いたよ。』
ジッとタマゴをみつめる3人。
『こら、3馬鹿トリオ。それは、フェイクだよ。』
『エル姉、フェイクって美味しいの?』
『想太、フェイクは食えないの。』
『そうなの?龍ちゃん?』
想太君、それは、ケーキでしょうに…
『俺、知ってるぜ。フェイクって突き刺す奴だろう?』
『えっ?大和君、そうなの?危険じゃん。』
大和君、それは、フォークだよ。
やっぱり、3馬鹿トリオ。高校生の男子なのに、会話は小学生だね。
マー姉は、呆れて笑っている。
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『あれ?生まれたよ!』
『エル姉、フェイクって言ったよな?』
『なんだよ、普通のひよこかよ。つまんねえの。』
『めでたいね。』
『一姫二太郎三茄子だな。』
『大和君、それを言うなら、一富士二鷹三茄子だよ。』
『想太、イチイチうるせえんだよ。めでたいことには、代わりないだろうが…』
やっぱり、おバカな3人組だった。
前回、頂いたコメントの調子に乗って、閲覧数も、そこそこあったので
懲りもせず2回目をアップしました。
これで最後かな。(^^ゞ
くだらない記事にお付合い頂きありがとうございました。
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